テープ起こしコラム

テープ起こしに関する文字起こし技能テストとは?

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テープ起こしの技能テストはいろんな民間団体が行っており、国家資格の試験のように一つではありません。

クライアントから直接仕事を受けたり、テープ起こし会社に登録してテープ起こしの仕事をもらう場合でも、「あなたはテープ起こしの資格を持っていないから、仕事を頼むことが依頼出来ません」と言われることはありません。

テープ起こしの仕事をしていく上で、自身の実力の確認や、なんらかの認定資格がほしいというとき、アピールポイントが欲しいときは、技能テストを受けてみるのもいいかもしれません。

一般社団法人文字起こし活用推進協議会の文字起こし技能テストとは?

一例として「一般社団法人文字起こし活用推進協議会」が行っている文字起こし技能テストを紹介します。

この文字起こし技能テストは、録音された音声を文字化する技能を評価するテストです。

採点方法は、ただ単に「合格・不合格」を判定する形式ではなく、1000点満点のスコア制になっています。

文字起こし活用推進協議会の考え方として、仕事としてテープ起こしのスキルを活かすためには、合否は一定の基準にしかならないという観点から、「どのぐらい実力があるか」をスコアで明確に示すことが重要と考えてこのようなスコア制をとっているそうです。

文字起こし技能テストは、結果がスコアで表れるため、テープ起こしのスキルが客観的にわかりますし、定期的に受験をすることで、自分の実力レベルを知ることが出来ますし、どのぐらいスキルアップが出来たかもわかります。そしてクライアントへの自己アピールにも活用できます。

受験料は5,400円(税込)です。知識編と実技編の2部構成で試験時間はそれぞれ30分です。

試験はウエブ上で行われますので、わざわざ交通費をかけて会場に出向く必要はありません。知識編は実際に会話音声を聞いて、問題文を訂正、穴埋めしたりする内容です。

実技編は5分前後の音声をケバ取りや素起こし等、仕様書の内容に従って起こすという内容です。

一般社団法人文字起こし活用推進協議会の文字起こし技能テストの試験の流れ

試験の流れは、試験日の前日までに問題の入ったファイルをダウンロードし、試験準備時間に配布されるパスワードで問題ファイルを解凍します。

試験時間内に解答送信フォームに解答をコピーして送信すると、協議会から受信しましたというメールが届きます。

試験は実際にテープ起こしをしている時と同じ環境ということを前提として受験できますので、記者ハンドブックやネット検索は可能です。901点以上取ると「スペシャリスト」として協議会から認定され、仕事も紹介してもられるという特典がもらえます。

受ける前に!技能テストの勉強について

この試験を受けたい方のために公式のテキスト、問題集はAmazonや楽天で購入することができます。

知識編の問題は高校の現代文のテストと同じような内容で、例文をケバ取りしたり、倒置を修正したりする問題が出題されます。中にはテープ起こしを仕事としてどのようにしたらいいかなんていう漠然とした問題もあります。

わからない問題や用語等に関しては、テスト中にネットで検索できますので、難易度はそれほど高くありません。実技編は、アナウンサーのような滑舌で発音がとてもいい人が話す言葉を起こします。こちらは聞き取りやすいので問題なく容易に起こせると思います。

注意すべきポイントとしては、テスト問題のすべてが「記者ハンドブック」に準拠しているので、それ以外の表記をしてしまった場合は、不正解となる点です。テープ起こし会社の多くは「記者ハンドブック」を表記の基準としているので、理にかなった出題と言えるでしょう。

そのため、試験に臨むときは、記者ハンドブックの内容を項目別にをしっかり頭に入れておく必要があります。

【テープ起こし技能講座「OCOS」の詳細はこちらより】

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